骨盤底リハビリテーション外来について
Pelvic floor Rehabilitation

骨盤底リハビリテーションは、対象疾患のページでご紹介した尿失禁、骨盤臓器脱、頻尿・過活動膀胱など、当科で扱う殆どの疾患が対象となります。骨盤底リハビリテーションの効果は医学的エビデンス(根拠)として認められており、また副作用もないため治療の第一選択となります。

骨盤底リハビリテーションとは

骨盤底リハビリテーションには、骨盤底筋群を鍛える骨盤底筋トレーニング、正しい体の使い方やいきみ方の練習、体重管理、食事・水分摂取の方法や適切な排便方法の指導、陰部ケアの方法、リングペッサリー(腟内装具)の取り扱い方などの内容が含まれます。自分で鍛えることができるのは骨盤底筋だけですが、筋肉以外の靭帯や筋膜など他の組織も含めて「骨盤底」という言い方をします。そして骨盤底全体の保護や機能回復という意味を含めて「骨盤底リハビリテーション」とよんでいます。

骨盤底リハビリテーション01

骨盤底筋トレーニングとは

骨盤底筋トレーニングは、骨盤底筋をしめたり緩めたりする運動です。正しく行えれば2〜3ヶ月で効果が現れます。しかし、自己流の間違った方法で行うと症状を悪化させてしまう場合もありますので専門家の指導を受けることをお勧めします。

下からみた骨盤底筋
横からみた骨盤底筋

当院の骨盤底リハビリテーション外来について

Q1. 指導する人は?
骨盤底リハビリテーションを専門とする女性の理学療法士です。理学療法士とは、身体の機能回復や生活動作などを専門にするリハビリテーションの専門職です。
詳しくはスタッフ紹介のページをご参照ください。

Q2. 料金は?
骨盤底リハビリテーションは保険の適応とならないため自費となります。お一人30分で5,500円(税込)です。

Q3. どんな患者さんが来室していますか?
尿漏れ、骨盤臓器脱、産後の尿漏れや下垂感に悩まれる方、骨盤臓器脱でリングペッサリーの自己着脱を始める方、頻尿、過活動膀胱、骨盤周辺に痛みがある方などが来室されます。20歳代〜90歳代までご年齢は幅広いです。

Q4. どんなことをするのですか?
初診の方はまず丁寧にお話を伺います(問診)。 どんなことにお困りなのか、日常生活で支障になっていることなどを具体的にお聞きします。その方の症状に合わせて、なぜ骨盤底リハビリテーションが必要なのかをご説明します。

  • その方の状態をみながら理学療法(骨盤底筋トレーニング)を進めます。この時直接骨盤底を触診します。触診に抵抗がある方は遠慮なく申し出てください。
  • 最後に、骨盤底筋が今どのような状態か、どのようなトレーニングをしたらよいか、生活上の注意点(体重管理・食事・適切な水分摂取・排便方法)などをその方に合わせてご説明します
  • ご希望と必要に応じ、次回のご予約をお取りして終了です
当院の⾻盤底リハビリテーションの流れ
骨盤底リハビリテーション05

⾃費部⾨ : 5,500円 / 30分

Q5. どれくらいの回数受けるのですか?
その方の症状や困窮具合によって様々ですが、おおよそ月に1回の通院で、2〜4回来室される方が多いです。回数や頻度は医学的立場からご提案をしつつも、あくまでご本人のご希望に沿って進めていきます。

Q6. 他院からの紹介でも受けることができますか?
はい、可能です。まずは初めに女性骨盤底センターの医師の受診が必要です。当院担当医師から骨盤底リハビリテーション外来に指示が出されてから開始します。

Q7. 赤ちゃん連れでも大丈夫ですか?
はい、大丈夫です。部屋が狭いため、ベビーカーの大きさによっては抱っこで入室頂くこともあります。